「東京シルクの会」について
「東京シルクの会」は「多摩シルクライフ21研究会」を母体とし、現在1%程度までに激減した国産シルクを守るため、東京多摩地区に残る7軒の養蚕農家の繭を使い、多摩の伏流水と「生繰り製法」により、絹本来のしなやかさやつやを最大限に生かした製品を製作・販売しています。
東京シルクは、多摩の風土が育てた、純国産の高品質シルクです。糸は通常の何倍もの時間をかけるゆっくりとした生繰り(※)のため、糸に無理がかからずそのため肌触りがふっくらとして優しく、純白で美しい艶があります。着る人にぜいたくさと満足感を与えてくれます。東京にわずかに残った養蚕農家で愛情を込めて育てられた繭が、作家さん達の手によって、人々に愛される作品として生まれ変わります。
東京シルクの製品をお買い求めいただくことで、東京の養蚕農家や、美しい糸を守ることが出来ます。(オリジナル製品紹介ページはこちらから)
※生繰り…繭を乾燥させず、蚕が生きたままの状態で糸をほぐして繰ること。
【東京シルクの会の歴史】
- 1984年 地域の蚕業試験場との協同研究を開始。
- 1992年 東京農工大学工学部が「科学技術展’92および絹まつり」を開催
- 1995年 「多摩シルクライフ21研究会」を開設
- 2000年 東京産の純国産繭を使用したブランド「東京シルク」の規約
「東京シルク」は安心と信頼のおける、上質なシルクです
2010年1月22日、「多摩シルクライフ1研究会」は、文部科学省認可・財団法人民族衣装文化普及協会から、「民族衣装文化功労者団体」に推挙され、表彰されました。
「東京シルク」は、財団法人群馬県繭品質表意化協議会で検定を受け、5Aという最高の評価を受けました。
2年に一度「東京シルク」の展示会を開催し、地域に向けて情報発信をしています。様々な種類の繭があり、最高級ランクの繭「青熟」からは、糸の細さ約1.3デニール(通常の約2分の1)の生糸がとれます。
東京シルクの着尺と着物(第3回東京シルク展の一部展示物)